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マーケターは優れた翻訳家でなければならない

自分たちが販売しているモノやサービス。これらを、「良いモノだから買ってくれ!」「良いサービスだから使ってくれ!」といった具合に消費者に働きかけても、余程突出していない限り、そうそう売れることはないだろう。「こんなに良いモノなのに・・・」「こんなに優れたサービスなのに・・・」と思ったところで、消費者が、お客様がそう思ってくれるかどうかは別の話。そこが分からずに、延々と「ではこんな機能を足してみたら?」「もう少し安くして買いやすくしたら?」などと、自社のモノ・サービスに固執した働きかけを続けても、大きな変化を見ることのできる確率はごくわずか。その「良いモノ」が、消費者にどんな「良いコト」をもたらすのか。その「良いサービス」が、利用者にどんな「良い気持ち」をもたらすのか。マーケティングで言うところの「ベネフィット」として表現されない限り、振り向いてもらえないまま寿命が来ることになりかねない。作った自分たちが主語ではなく、あくまでも主語はお客様である。お客様が、どんなベネフィットを得ることができるのか。どんな素敵なコトを体験できるのか。どんなワクワクを感じられるのか。だからこそ、売る側は、自分たちの言葉ではなく、お客様の側の言葉で、モノやサービスを表現する必要がある。その意味で、マーケターのやるべき仕事は、「翻訳家」に似ている。良い翻訳をしようと思ったら、ただ字面を機械的に訳していては覚束

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