在庫管理におけるコスト評価と機械学習機能を持つPSI計画(定期発注方式)について

筆者は経営コンサルタントとして約20年、業務改革プロジェクトの立上げや事業計画・シナリオ・プランニングなどをテーマとするコンサルティング活動に従事してきました。様々なプロジェクトを経験する中で、コンサルティング手法が確立されている明確な道筋の見えるエンゲージメントがある一方で、なかなか問題解決の糸口が見えないエンゲージメントもありました。例えば、グローバル・サプライチェーンの業務改革プロジェクトにおいて、組織・業務・情報システムのあるべき姿を基本構想として描いた後、後続プロジェクトにおいて、ITソリューションへの落とし込みが、なかなかうまく行かない事例がありました。私がサプライチェーン業務改革のプロジェクトに参加した2000年～2010年頃は、今のようにネット会議の環境もなく、欧州、中国、東南アジアなどの事業会社を数週間、長い時にはほぼ1年間海外に常駐して、サプライチェーン業務改革プロジェクトをサポートしていました。当時のコンサルティング経験と最近のAI技術の進展から、ここでは、製造業のグローバル・オペレーションで問題になるサプライチェーン計画、Global　 PSIに関する新しいアプローチをご紹介したいと思います。コロナ禍のこの２年間自宅で過ごす中で、ネットから機械学習とPython言語の基礎知識を吸収しながら独学で作ったPSIのサンプル・デモが以下の「図1.コスト評価と機械学習

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