企業の老朽ソフト、世界で5割放置 サイバー攻撃懸念
ITソフトを手掛ける米タニウムの協力を得て検索システム「SHODAN」の公開情報を使い、2021年12月に調査した。対象はインターネットに接続し、マイクロソフトの「ウィンドウズ」とApache(アパッチ)ソフトウエア財団のウェブサーバーソフト「Apache」を使ってホームページなどを運営する世界のサーバー・パソコン約2577万台。サイバー攻撃を受ける恐れのあるソフトの深刻な脆弱性12項目について調べた。ホームページなどを運営していない個人のパソコンは含まない。12項目の脆弱性のうち1項目以上でソフトを最新状態に更新せず放置しているサーバー・パソコンは、世界で1268万台と調査対象の5割を占めた。所在国別にみると、米国が351万台と首位だった。日本は約88万台とドイツ(93万台)に次いで3位だった。米国の台数が多いのは調査対象となった機器が多いためだ。各国の機器総数に対する脆弱性の見つかった比率をみると、日本は45%と米国(43%)やドイツ(42%)を上回る。日本はウィンドウズを搭載するサーバー・パソコンで脆弱性の放置割合が高い。ウィンドウズで脆弱性が見つかったのは世界で約5万6300台ある。全体に占める割合は少ないが、ウィンドウズは他のソフトよりも企業全体を動かす重要なシステムに使われている比率が高く、サイバー攻撃された場合の深刻度が大きい。各国のウィンドウズの所有機器数に対する脆
コメント