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「地上資源」には、夢がある

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「オリジナリティ」を持つ“元気な会社”のヒミツを、電通「カンパニーデザイン」チームが探りにゆく本連載。第15回は、リサイクルという概念そのものを一新することで社会を変えていくことへチャレンジし続ける「日本環境設計」。そのユニークかつ揺るぎない経営哲学に迫ります。


衣類・繊維くずに目を向けても、世界では毎年9,200万トン、日本でも年間およそ147万トンが生まれていて、これらの多くが焼却もしくは埋め立てられている。あまりの数字にその量を実感することはできない。もったいないなあ、とは思いつつも、でもしょせんゴミなんでしょ、という諦めもどこかにある。

リサイクルという言葉や精神は、ある程度、世の中に浸透した。でも、自分を含めて多くの人が、リサイクルという行為をモノを捨てることへの「贖罪(しょくざい)」、あるいはゴミを生かすという「偽善」の意味で使っているのではないか。なんだか申し訳ないなあ、という気持ち。せめてもの罪滅ぼしに、リサイクルに回そうというような。決して前向きな気持ちではない。

日本環境設計の岩元会長は、ゴミも含め、この世のリサイクル可能なものすべてを「地上資源」と表現する。斬新だ。罪をつぐないながら、地下から資源を掘り起こすのではない。目の前に資源があるのだから、それを活用しましょうよ、という極めてポジティブな発想だ。

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