先義後利

「本当にお客様が求めているものを提案し、他社の製品より劣っていると思ったら無理矢理買わせるようなことはしない。」これはある企業の座談会で聞いた話。『先義後利』意味は「義を先んじて、利を後にする」、「国を治める上で一番大切なことは、目先の利益ではなく、道徳、社会の原理、原則である」という孟子の教え。はっきりとこの言葉で表現されていた訳ではないし、後からの利益を見込んで、ということ自体も言われていた訳ではないけれど、ある企業の社員の方の考え方がまさにこれだった。その企業は提案型スタイルのルート営業。新規開拓も必要だけれど、もうある程度取引先が固まっているので新規開拓はなかなか難しいそうだ。でも、現場に行ってヒアリングをして提案する。現場の状態が悪ければ提案し、良い場合はより良くなるよう生産者が満足できる提案をする。もし、自分の会社の商品を扱っていなくても、生産者にとって他社の製品がベストで、生産者が利益を出せるのなら無理に提案しない。とのお話だった。とても素敵だと思った。私は他社より劣っているのに自分の会社の利益のために売りつける、何としてでも買ってもらうっていう考え方が本当に嫌。買い手にとってベストではないのに、無理矢理買ってもらうのは人を騙して買ってもらっているという感覚がある。自分がそれをされるのが嫌だからやりたくない。本当に自社の商品が優れていると思う時は買ってもらえたら嬉しい

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