ビジネスにおけるパーパスの重要性
私は、ビジネス立ち上げの第一歩目の段階では、「パーパス」を最も重要視しています。類義語である「ミッション」や「経営理念」などと厳密に区別して使ってはいません。ただ、従来の「ミッション」や「経営理念」は(そうじゃない会社もたくさんありますが)「形だけ」「言葉だけ」という残念なものが多く溢れていました。会社名を伏せて読むと、「どこの会社か、何の会社か、まったく分からない」という「とりあえず作りました」的なな金太郎飴型キャッチコピーです。今、「パーパス」という概念が広まりつつある背景として、言葉の定義にこだわるよりも、創業者や会社の(美辞麗句ではない)「本当の思い」「そのビジネスをやっている目的」「そのビジネスの存在意義」が、対外的には顧客の心を、体内的には社員の心をつかみ、彼らの気持ちと行動の「自発的」な変容を導くという実務的な効果があると考えられているからではないでしょうか。顧客や社員の気持ちや行動を変容させるには、様々な方法がありますが、究極的には①操作する②鼓舞するの2パターンしかありません。(サイモン・シネック著「WHYから始めよ」より趣旨引用)①の「操作」(簡単に言うと「アメとムチ」は)は、即効性はあるのですが、「外発的な動機」を付与するだけなので、効果は一過性に過ぎないし、同じ方法を繰り返しても効果がなく薄れてしまいます(つまり、どんどんエスカレートさせたり、違う手を考えな
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