（仮）エドリューション

　世界最大のイベントといえばオリンピックでしょうか。出場国の選手、関係者、国民、これらすべての人々が興味と関心を持って競技の行方、選手のパフォーマンス、獲得したメダルの数に注目し、動向を見守ります。直接参加するということでいえば、夏季オリンピックと同じ年の4年に一回行われる、アメリカの大統領選挙は、有権者数は2億人を超え、投票数は一億人を超えています。しかしその数でいえば世界最大の人口を有するインドでは、5年に一度総選挙が行われ、有権者数は約9億人、投票数は6億人ともいわれています。想像するだけでもすごい規模ですね。しかし世の中では、もっと大きな規模でイベントが繰り広げられていることをご存じでしょうか。　そのことをうかがい知るためには、私たち一人ひとりが持つ小さな力について知ることが必要になります。かつて経済の世界では、マスコミ、マスメディアが大きな影響力を持ち、その大規模な宣伝力により、大量生産、大量販売、大量消費が後押しされ、大手企業が国民の消費、生活、嗜好までに影響を及ぼしてきました。しかしインターネットの普及による情報へのアクセスのしやすさ、デフレによる消費者の地位の相対的向上、何よりも商品やサービスの買い手である、私たち一般の一人ひとりの意識の向上により、誰か一人が、何か一つの商品を買うのか、買わないのかという判断そのものが、作り手にとっても見逃すことが出来ない、大きな発

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