超長期視点で、全員が幸福になる
出典:Stakeholder Capitalism, Klaus Schwab『Stakeholder Capitalism』では、現代の、株主資本主義と国家資本主義に代わる、より永続的な第3の経済システム、「ステイクホルダー資本主義」を提唱する。従来型の資本主義は、多くの富や繁栄をもたらした一方、環境破壊や、持てるものと持たざるものの二極化といった社会課題ももたらした。こうした課題を解消できる、かつ、より持続性の高い経済システムが、ステイクホルダー資本主義なのである。ステイクホルダー資本主義は、従来型の株主や国家といった特定のステイクホルダーだけが強大なシステムであることが破綻の根源として、あらゆるステイクホルダーについて考慮に含めることを特長とする。そもそもステイクホルダーとは誰なのか。大原則は、地球環境と人々の幸福である。もはや宗教のように聞こえてくるが、企業活動はいまやグローバルで行われていて、地球環境に悪影響を及ぼすことは未来も含め全てのステイクホルダーにとってマイナスに働くことから、全ての活動において地球環境を考慮することが必須だからである。また、人々の幸福とは、well-being という言葉から理解したものなので、人々の健康、福利と捉えるのがいいのかもしれない。いずれにせよ、全てのステイクホルダーの構成員や関わる人々が幸福になることでないのなら、彼らに関わる人々、ひ
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