ちょうど1年前、Google(グーグル)のAI倫理チームの共同リーダーの1人であり、このテーマの第1人者であるTimnit Gebru(ティムニット・ゲブル)氏は、チームのメンバーに懸念を示すメールを送った後に解雇された。そのゲブル氏が自ら仕事場を構え、Googleで敬遠されていると感じていた論題に焦点を当てたまったく新しい研究機関「DAIR」を設立した。
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発表されたプレスリリースによると、この「Distributed Artificial Intelligence Research Institute(分散型人工知能研究所)」は「AIの研究、開発、展開における巨大テクノロジー企業の広範な影響力に対抗するための、独立した、コミュニティに根ざした研究所」であるという。
DAIRは、Google(グーグル)、Amazon(アマゾン)、Facebook / Meta(フェイスブック / メタ)などの企業で使用されているプロセスに疑問を持ち、多様な視点を取り入れ、強調することを目的として設立された機関で、独立資本で運営される。その焦点は、学術的な領域における論文発表に置かれているものの、伝統的な学会の絶え間ないプレッシャーや、グローバル企業のパターナリスティック(父権主義的)な干渉を、研究者に
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