約37兆円の「かくれ資産」を動かす!リユースで地球課題の解決に挑むバイセル(後編)
スタートアップ企業の起業家、経営者、投資家、CMOなどが、会社や事業の成長過程で直面した課題をどのように乗り越えてきたのかをお伝えする本連載。
前回に引き続き、リユース業界で急成長を遂げるBuySell Technologies(以下、バイセル)代表取締役社長兼CEOの岩田匡平氏とビジネス・プロデューサーの高塚文彰による対談をお届けします。
前編ではリユース市場に変革をもたらすバイセルの戦略についてお伝えしましたが、後編ではグロース期に抱えていた課題や、それをどのように乗り越えていったのかをお聞きしました。
(右から)バイセル 代表取締役社長兼CEO 岩田匡平氏、電通 Startup Growth Partnersチームリーダー 高塚文彰
グッドコンプライアンスな体制づくりに先行投資
高塚:岩田さんがCEO就任後、具体的にどのような課題に対して、どのような変革に取り組んできたのかを教えてください。
岩田:何よりも最初に、コンプライアンスの意識改革を徹底的に行いました。そもそもリユース業界では、「高額なものを、いかに安く買い叩けるか」が正義だと思っている人も少なくありません。でも、そのようなマインドセットの事業がサステナブルなわけがないので、「お客さまのために価値を提供して、お客さまに喜んでいだき、その対価をいただく」という考え方を
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