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エスカレーターの片側あけ「欧米のマネ」で広まった謎マナーはいつまで続くのか?

起業ニュース総合
写真:昼間たかし
都営新宿駅のエスカレーターで、「片側を開けないで」とプラカードを持った警備員が盛んに呼びかけていた。右側に寄って立つか、左側かという地域差がちょくちょく話題になるが、いまはあちこちで「片側を空けずに2列で乗って」と呼びかけられている。
そもそも「東京は右空け、大阪は左空け」といった、エスカレーターのマナーはどうして生まれたのか。よく言及されるのが、阪急の梅田駅から始まったとされる説だ。(取材・文:昼間たかし)
「欧米では常識」で広がった謎マナー
片側空けが始まったのは、阪急の梅田駅(現在は大阪梅田駅)とされる。1967年から約30年間、「お歩きになる方のために左側をお空けください」とのアナウンスを流しており、京阪電鉄など他の鉄道会社にも広がったという。
その後、利用者の安全性の確保などの観点から各社とも片側空け推奨はやめ、アナウンスを「手すりを持って」「立ち止まってご利用を」などに変えた。(『読売新聞』2019年10月17日付大阪夕刊)
ただこの習慣が全国的なものになったのは1980年代に入り「欧米では常識である」と語られるようになってからだ。
もともと、片側を空ける習慣は第2次世界大戦中にイギリスのロンドン地下鉄で呼びかけられたことが最初だといわれている。これがどういうことか、1980年代に日本で広く取り入れられるようになった。
過去の資料を調べてみると『週刊文

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