ベトナムにおける電子文書
2021年10月に弊社主催でベトナムDXセミナーを開催させていただき、ベトナムでのDX化の概要と電子文書、勤怠管理のシステム導入などのお話をさせて頂いた。多くのお客様にご覧いただき、その後の反響も良かったので、その中でも特にお問い合わせの多かった電子文書について、別途レポートにまとめさせていただく。電子署名と電子契約ウェビナー資料を作成する際に、まずは電子署名と電子契約書の定義を明確にしなければと思ったので、本稿でもこの2点の定義を説明させていただく。まずは、電子署名とは、電磁的記録(電子文書)に付与する、電子的な徴証であり、紙文書における印章やサイン(署名)に相当する役割をはたすものである。主に本人確認や、改ざん検出符号と組み合わせて偽造・改ざんの防止のために用いられる。電子証明書で承認されたE-tokenデータ、署名の写真データ、電子サインを指し、ベトナムでは2021年10月現在電子証明書の認証を得ているのは17社となる。次に、電子契約書とは、電子データに電子署名をすることで、書面による契約と同様の証拠力を認められる契約書をさす。現在ベトナムではFPT、VNPT、OnSign、V-SIGNなどがプラットフォームを提供している。そのため、電子証明書での認証は別途各サプライヤーとの契約が必要となるが、取引先には自社で認証の準備をして、署名の写真データなどで承認してもらえれば、別途何
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