国際経済学では、貿易が輸出国、輸入国の双方をより豊かにするはずだと説明しています。たとえ貿易で国際競争に敗れる業界があっても、その業界の資本はその国の衰退産業から成長産業へ移されることになるので、結果として両国の生産が増加すると考えられます。貿易を通じて経済のグローバル化を実現することは、冷戦以降のアメリカが採用した戦略の重要な目標ともされてきました。しかし、近年の研究はこの理論の妥当性に疑問を投げかけるものが増えているようです。例えば、研究者のLuigi Pascaliは19世紀の後半に内燃機関で推進する船舶が普及したことで、貿易のグローバル化が一挙に加速したことを明らかにしていますが、それによって各国が豊かになっていたわけではなかったと分析しています。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
論文紹介 19世紀の歴史は貿易のグローバル化に負の経済効果があったことを示している
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