現在の日経平均株価や株式市場の状況と今後の見通しについて、アナリストの藤井英敏さんが鋭く分析! 11月23日の米国10年物国債利回りは前日比0.04%高の1.66%と上昇し、一時は1.68%と1カ月ぶりの高水準をつける場面もありました。米国の長期金利が上昇した主因は大きく2つで「FRB議長人事」と「原油先物高」です。日本では、米国の長期金利が上昇基調の間は、高PERのグロース系の銘柄は売られやすい状況が続くと見ています。ただし、円安が見込まれるため、自動車など輸出関連株にとって追い風となります。さらに「円安・原油先物高」で仕入れ・製造コストが上昇しても価格に転嫁できない企業の株価も、冴えないものとなりそうです。このように、米国の長期金利の上昇が一服しない限り、上がりやすい株と下がりやすい株が混在するため、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数は、値動きが少なく膠着した展開となる見通しです。
Source: ダイアモンドIT
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