電気通信大学は11月17日、「つるつる」や「さらさら」といったオノマトペ(擬態語)で画像に写っているモノの質感を表現できるAIの開発を発表した。オノマトペという人によって感覚の異なるあいまいさを機械学習させることに成功したということだ。
関連記事電気通信大学、「つるつる」「さらさら」などオノマトペ・擬態語で画像内のモノの質感を表現するAIを開発ロボットに社会性を与えるMITの実験ロボット、チップ、完全自動運転、イーロン・マスク氏のTesla AI Dayハイライト5選電気通信大学大学院情報理工学研究科および人工知能先端研究センターの坂本真樹教授らによる研究グループは、1946枚の画像に写っているものの質感を、100人の被験者にオノマトペで表現してもらい、そのデータから深層学習モデルを作り出した。
ここで使われたのが、人の神経細胞をモデルにしたニューラルネットワークだが、特に物体認識の分野で注目されている畳み込みニューラルネットワークの中でも、さらに多層の構造を持つ深層畳み込みニューラルネットワーク(DCNN)を採用した。DCNNには、画像の特徴量を学習の過程で自動で検出できる利点があるからだ。そのため、ものの質感のように「着眼点が人によって異なる」ものにも適用できる。しかし、そもそもAIは曖昧な学習が苦手なので、学習手法になんらかの工夫が必要だった。
そこで研究グループは、音韻が触
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