限界効用逓減の法則が、メンガーが労働価値説を批判して主観的価値理論を打ち立てたことから展開し始めたところまで見た。すでに見た通り、メンガーは主観的価値理論を数学的に処理することには否定的な見解であったが、にもかかわらず限界効用というものが数学的にモデル化され、それが近代経済学の基礎となってきた。その矛盾こそが、現代経済学の直面している問題として、昨今のさまざまな経済的諸問題として顕在化しているのではないか。そもそも利益を数学的に処理し、それを客観的評価の指標とすること自体意味があることなのか、という問題提起はあるのだが、直近の現実的問題として、それについて考察する必要があるのならば、とりあえず取り組んでみる必要がありそう。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
経済学的利益の源泉

コメント