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「顧客のため」が大企業病の入口?

「企業は誰のためにあるのだろうか?」普段から組織人事コンサルティングを行っていくにあたり、常日頃から持っている観点である。「誰のため」というともちろん所有権の問題ではない。所有権の観点から議論すれば、間違いなく株主か経営者になるだろう。今回の記事では、「企業経営において誰を中心にするべきなのか」を考えていきたいと思います。■ステークホルダーから考える最近ではステークホルダーという考え方が一般化しました。これまでの利益のみを追求するビジネスのあり方ではなく、企業に関連する全ての関係者を大事にするべきだという考えから言われるようになりました。かつての「三方良し」の現代版と言えるでしょう。しかしステークホルダー全てを守ることが最終的なゴールであるとして、一気に全てに対して応えることができるものなのでしょうか?経営においては「A or B」ではなく「A and B」であるべきだと言われますが、全てに「A and B」で対応しようとすることは、あまり推奨できません。大体は「両方やれ!」という根性論的なマネジメントにしかならないためです。正しくは「“and“を実現できるよう努めるが、一番大事なのは○○だ」という明確なスタンスを持ててこそ、“and”というのは成立できることだと思います。となると改めてタイトルの「企業は誰のためにあるのか?」という問いに戻ると、非常に味わい深い問いであるなと思いま

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