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銀行は生き残れるか?

「銀行を淘汰する破壊的企業」山本康正著・SB新書2021年7月発行著者は1981年生まれ、邦銀ニューヨーク支店勤務後、グーグル入社、フィンテックテクノロジー中心のベンチャーキャピタリストである。中国が暗号資産を全面禁止した。デジタル人民元の実施を本格化する。北京オリンピック時には実施するだろう。ユーロ、ドル、円もデジタル通貨対応が必須になる。本書は2025年、5年後の銀行ビジネスの未来像を問う。その時、金融サービスの中心となるのはGAFA、パイパル、ストライブ等11社のテック企業であり、金融業界が様変わりする。あらゆる金融サービスがスマホで完結する。リアルな銀行は不要となる。実店舗、窓口銀行員、ATMが消える。メガバンク、地銀の区別もない。銀行がインフラではなく、道具となることを意味する。即ち、一つ、銀行手数料はすべてゼロになる。二つ、銀行の価値は預金量でなく、データで決まる。三つ、銀行は24時間、365日稼働となる。銀行がインフラでなく道具になるとは、テクノロジー企業にとって銀行は受け皿であり、銀行を作ることは簡単だからと言う。金融で儲けようとはしない。かなり刺激的未来像である。今後、貨幣決済の中心はデジタル通貨となる。現金の維持コストを考えれば、デジタル通貨のメリットは大きい。従って、決済はスマホの中ですべて完結する理屈となる。但し、貨幣の機能は交換決済手段としての機能だけでは

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