レアメタルのニッチなビジネスとしては、歯科で使われる金属の買い取り業も専門的なマーケットを形成している。歯科医院の治療では、患者から撤去する冠(クラウン)や入れ歯などから金属スクラップが生じるが、これらは金、銀、プラチナ、パラジウムのレアメタルが素材となっており、換金価値がある。
しかし、患者から撤去した金属が何の素材であるかまでを、歯科医院で正確に把握することは難しいため、医療廃棄物業者に引き渡して、ザックリとした売却代金を受け取っているケースが多い。
そこで、歯科スクラップの素材分析をして、時価相場で買い取るビジネスが全国的に増えている。彼らの収益体系は、判別された金属の種類に応じて1gあたり50~100円の分析料を徴収することと、それらの金属を地金相場の90~95%で買い取ることで成り立っている。実際の買い取り価格は、分析検査と回収した金属の精錬を自社で行っているか、外部業者に委託しているのかによっても異なっている。
Source: 起業3
コメント