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ある「新規プロジェクト」の末路

 昔、ある「新規プロジェクト」の進め方に関する会議に参加した時のことです。 プロジェクトの今後の進め方についての会議だったのですが、ある参加者がプロジェクトリーダーから発言を求められ、こう答えました。「そもそも、このプロジェクト自体をする必要性はあるのですか?」と。もちろん、その会議は紛糾しました。 参加者からそのような話が出るようなものでしたから、結果としては頓挫し、そこに使われた膨大な時間や手間は水の泡となりました。 それにしても…何でこんな事になってしまったのでしょうか? 恐らく、「プロジェクト自体の必要性」については、リーダー以外の全員がそう思っていたのでしょう。それでもリーダーは「今後はこれを進めて生き残るしかない」と固く信じ、作業を進めていました。 ただ、そのプロジェクトが提供するサービスは自社の顧客ニーズとは大きく外れていました。今回以前の会議でも、参加者は顧客ニーズとの乖離についてそれとなく伝えましたが、「プロジェクトはもう走り出している」という理由で聞き入れてはもらえませんでした。 そこで、遂にあまりにもストレートな表現で、プロジェクト自体の意義を問われたのです。 ここでの主な問題は以下のことでした・そもそも、ニーズにないことを始めてしまった・始めた以上、中止はできない「生き残る方法はこれしかない」と決めつけて独断で始め、ここまで掛かった手間と時間がもったいないと

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