安定した介護事業所づくりに欠かせない「理念の活用方法」
「これからの日本は超高齢化社会となるのだから、介護事業を始めれば絶対に損はない」そう考えて介護事業所を立ち上げた経営者の方は、当初考えていたよりもかなり苦戦されておられるのではないでしょうか。 それはおそらく、国が介護保険制度を継続するために幾度となく大胆な軌道修正を行ったからだといえます。 こんなに頻繁に、しかも大幅な改正が行われる社会保障制度は、介護保険制度以外にはありません。 経営者にとって、そんな変動の激しい制度内で事業を成功させていくのは至難の業だともいえます。とはいえ、成功への道がまったくないわけではありません。 ここでは、どんな施設にも適用できる「介護保険事業の成功への秘訣」をご紹介します。 最大のポイントは理念を上手に活用することです。1.介護業界の「今」を分析する 介護施設の多くは、慢性的な人手不足に悩まされています。 報道でも、介護業界の深刻な人手不足は何度も取り上げられてきました。 理由はいくつか考えられますが、メディアでは労働に見合わない賃金の低さが主な原因だと報じられていますが、これは事実なのでしょうか。 介護労働安定センターが毎年行っている「介護労働実態調査」では、次のような結果が出ています。介護の仕事に就いた理由トップ5(2016年度) ⑴働きがいのある仕事だと思ったから…52.4% ⑵資格・技能が活かせるから…38.3% ⑶今後もニーズが高まる仕事
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