勝負所でプロに依頼できるかどうかが成否の分かれ目─。海苔専門店「ぬま田海苔」の沼田晶一朗氏とEコマース先生こと川添隆氏が食品ECを語る
「ぬま田海苔」は、東京合羽橋に実店舗を持つ海苔専門ブランド。九州・有明産の1回しか採れない初摘みの海苔にこだわり、レシピやペアリングなど、海苔の食べ方についても積極的に発信しています。
家業である「ぬま田海苔」を継ぎ、ブランドを率いる4代目当主の沼田晶一朗氏と、Eコマース先生こと川添隆氏が、食品EC展開する際の課題やポイント、そして、ユーザーから選ばれるブランドになるための秘訣について語り合いました。
「ぬま田海苔」公式サイト(https://numatanori.com/)
アパレル企業を辞めて家業を継いだ理由
川添隆氏(以下、川添氏):沼田さんは、以前はアパレル企業で働いていたんですよね。家業を継ぐ前提で、他業種で修行されていたのでしょうか?
沼田晶一朗氏(以下、沼田氏):いえ、もともとは家業を継ごうという意思はありませんでした。ただ、1人で家業の海苔屋を切り盛りしていた母が高齢になり、家族で海苔屋の今後について話し合う機会があり、家族で協力して事業を進めようとなったのが2017年の冬です。当時、母は電話とFAXで注文を受ける形で事業を営んでおり、まずはECサイトを立ち上げ、注文の受け皿をオンライン化することから始めました。
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