運送会社、発電所、投資銀行といった業種に共通点はそれほど見られない。だが、新たな調査によると、これらの企業が自社の従業員の数千件もの電子メールのパスワードを不注意で漏洩させていることがわかった。これは広く使われている電子メールプロトコルの設計上の欠陥によるものだ。
企業が自社の電子メールサーバーをホストするために広く使われている電子メールソフトウェア「Microsoft Exchang」には、Autodiscoverと呼ばれる自動検出機能が搭載されており、従業員の電子メールアドレスとパスワードを入力するだけで、携帯電話やパソコン上のアプリの初期設定を行うことができる。これは、例えば、電子メールやカレンダーのアプリを設定する際に、手動で設定するのではなく、面倒な作業をサーバーに肩代わりさせることで、より簡単に設定できるようにするためのものだ。
そうすると、ほとんどのアプリは、会社のドメイン上の既知の場所にある設定ファイルを探そうとする。ある場所を探して見つからないと、アプリは「失敗した」として同じドメインの別の場所を探す。それでもファイルが見つからなければ、ユーザーは不便な思いをすることになる。
しかし、一部のアプリは、壁にぶつかる前に、うっかり一歩進んで「失敗」してしまう場合がある。これは問題だ。そのようなアプリは、ユーザーから見えないところで、会社の管理外だが同じトップレベルドメ
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