(V97) こんなに頑張っているのに、なぜ日本だけGDPが回復しないのか-1 (2021.4.6) by 窪田順生 より抜粋加筆しました。
⑴ 米マイクロソフトが発表した「Work Trend Index」によると①コロナ禍で疲れを感じている社員が、日本は突出して高い。グローバルは39%アジア全体は36%日本は48%②ストレスについても同様。グローバルは42%アジアは39%日本は45%③日本は、よその国よりも、ストレスを抱えて疲弊するほど頑張っている。⑵ 筆者は以下だからではないか、と考える「日本社会のシステムは、ブラック企業と同じ」①ブラック企業というのは、社員がどんなに不眠不休で働いても、気合と根性で仕事を取り続けても、会社の成長に結び付かない。「個人が命をすり減らしながら頑張っても、結果が伴わないシステム」②日本経済は「個人の労働力」に徹底的に依存して成り立っているそのわりに、命をすり減らすほど、頑張った個人への見返りが異常に少ない。その証左が、「低賃金重労働」。⑶ 国際比較調査グループによると、日本のパワハラ比率は25.3%世界37ヶ国中第4位。主要先進国の中で際立って高い。⑷ ほかにも共通点は山ほどある。①例えば、バイトや派遣労働者という雇用が、不安定な人たちの弱さにつけ込んで、徹底的に使い倒すという卑劣な手法があることが知られている。実はこれは日本経済の根幹をなすシステム。それを象徴するのが、「実質的失業者」。②これは野村総合研究所が、パート・アルバイトのうち、「シフトが5割以上減少」かつ「休業手当を受け取
コメント