日本のエシカル消費推進のヒントは、メルボルンにあり!
先日、電通は「エシカル消費 意識調査2020」(以降、本調査)の結果を発表しました(リリースはこちら)。これまでの連載では、エシカル消費とは何か、そして国内でのエシカル消費に対する消費者の意識と傾向、企業が取り組む際のポイントについて紹介しました。
最終回は、本調査から見えた、消費者のエシカル消費意向にどのように応えていくべきか、エシカル消費の先進都市・メルボルンの事例を交えながら考察します。
<目次>
▼カーボンニュートラルを実現したメルボルン
▼異業種が連携したポイントサービスで、再生可能エネルギーの選択を後押し
▼自治体、企業、チャリティ団体が連携して、「食品ロス防止」「地産地消」に取り組む
▼「価格」と「商品メリット」への納得感を出すためには?
カーボンニュートラルを実現したメルボルン
私は現在、オーストラリア・メルボルンに在住し、この地の大学院で、文化産業における社会課題や社会起業について研究しています。緑に囲まれ、芸術色豊かなメルボルン。世界で最も住みやすい都市として有名ですが、2020年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするという野心的な目標を2003年に掲げるなど、気候変動の原因となる排出物への対策を早くから始めた都市の一つです。
そして、2012年以降、メルボルン市が運営する建物や関連事業、
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