EX-Fusionという、レーザー核融合商用炉の実現を目指すスタートアップが誕生した。国家レベルで主導される巨大プロジェクトという印象が強い核融合だが、世界では数多くのスタートアップがその実用化を目指して研究を重ねている。そしてようやく日本にも、フルスタックの核融合スタートアップが登場したというわけだ。代表取締役は、高速点火核融合研究の第一人者である松尾一輝氏。レーザー研究者でIFEフォーラム/レーザー核融合戦略会議主査の森芳孝氏が役員に就いている。
国が主導する核融合研究では、国の予算配分の影響で開発スピードが鈍り、失敗が許容されにくい環境にあるとEX-Fusionは話す。それに対して同社は、スタートアップであることで「自分たちの裁量で大きくリスクを取り、スピード感を持って技術開発にチャレンジ」できるという。また、「これまでの研究開発のように、一から技術を作り込むことにこだわらずに、すでに日本に存在する世界一の技術を総動員し、積極的にレーザー核融合商用炉実現のために活用」することでスピードを飛躍的に高めるという。
同社は「レーザー核融合で日本に新たな産業を」とのミッションを掲げている。商用炉の実現の他に、ものづくりで「地域の安定と平和」に貢献する技術開発にも挑戦し、「発電だけではないレーザー核融合の魅力」を社会に還元してゆくとのことだ。
トップの写真左は代表取締役の松尾一輝氏、写
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