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権力と圧制なしに、会社にも家庭にも「平等」はないという矛盾と絶望

資本主義論にまったく新たな視野を提供する本をお届けする。経済思想家・経済学者にしてギリシャ元財務大臣でもあったヤニス・バルファキスの新著『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』だ。資本主義は、経済成長によって社会に富をもたらす最良の経済制度だというが、現代の許容しがたいほどの格差と貧困の元凶でもあり、そのダークサイドは拡大する一方だ。では、仮にこの忌々しい資本主義が消滅したら、その後の経済社会は、「新たなユートピア」となるのか、「進化形の共産主義」になるのか、あるいは誰も見たことのないカタチなのか。その答えを導き出すためにバルファキスが採用した著述スタイルは、なんと「経済SF小説」だった!
Source: 現代ビジネス

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