脱炭素に「生態系保全」の視点を加えると、企業の価値はどう変わる!?
生態系保全に関するさまざまな課題と向き合い、課題解決のためのコミュニケーションを考える「DENTSU生態系LAB」。
今回は、世界規模で進む脱炭素の取り組みを、生態系保全の視点からどのように考えていくべきか、京都大学野生動物研究センターの森村成樹特定准教授と環境省の福島誠子氏にLABメンバーがインタビュー。お二人の話から、企業が生態系保全を考えることのメリットや、脱炭素対策にどうアプローチをしていけばよいかを考えます。
【DENTSU生態系LAB】
野生動物や森里海の研究者をはじめ、絶滅危惧種の保全団体、動物園・水族館などとタッグを組み、環境課題や生態系保全、SDGsを起点としたコミュニケーションを創造するプランニング&クリエイティブユニット。
明確な目標を定められた「脱炭素」と、長期的視点が求められる「生態系保全」
―まずは、お二人が今関わっているお仕事や研究の内容について教えてください。
福島:現在は環境省近畿地方環境事務所で「地域循環共生圏」と呼ばれる考え方での地域づくりを推進しています。これは、今までの都市集中型の社会から、自立・分散型の社会に転換することを目指し、それぞれの地域において地域資源をうまく活用・循環させることで、地域の課題解決や経済循環につなげていこうという取り組みです。イメージしやすいように「ローカルSDG
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