「21世紀の資本」で著者のトマピケティは、長期的な歴史を振り返ると、経済成長率よりも資本収益率の方が大きくなるということを主張している。言い換えれば労働よりも株や土地などの資本に対して投資する方がよりリターンが大きいということで、いつの時代もより多くの資本を持っているものが富を独占してきたことを歴史が示している。資本について考えた時、昔は大規模な工場などの生産設備、あるいは莫大な遺産など、個人の力ではコントロールできない部分が大きかった。けれど今の社会において、インターネットやそこで提供される様々なプラットホームにより、大きな資本を持たない個人でも企業と同じ土俵で情報発信をしたり、サービスを提供できるような環境が整っていることから、工夫次第では本人の努力によって富を増やしていくことは十分可能だ。また昔に比べれば、公共サービスの向上、ローコストキャリアの出現、シェアリングエコノミーの発達等のおかげで、低コストでの情報収集、移動、各種サービスの利用が可能になっており、これらをうまく活用することで十分な資本を持ち合わせていなくても事業を始めることが可能だ。その意味でとても恵まれた社会ともいえる。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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