コロナ禍でメンタルヘルスが悪化する若者。パンデミアルとは?
「手の中のぬくもりと安心」Photo by 中村正樹
世界経済フォーラムは、2021年1月に「グローバルリスク報告書2021年版」を公表しました。この中で、今後10年間に発生する可能性の高い、あるいは影響が大きいリスクなどについて指摘しています。その一つとして「パンデミアル(Pandemials:パンデミックを生きる15〜24歳世代)」が取り上げられました。
将来を担う若者のメンタルヘルスの裏側には何があるのか。また、どのような議論が行われているのか。コロナ禍で制限された環境が続く中でのメンタルヘルスの「今」を紹介します。
<目次>
▼パンデミアルの苦難
▼模索される職場のメンタルヘルス対応
▼コロナ前から注目されてきたメンタルヘルス
▼パンデミアルの苦悩は長期化する?
▼若者のウェルビーイングと向き合う鍵となるインターナルブランディング
パンデミアルの苦難
グローバルリスク報告書は、15〜24歳のパンデミアルを、「合わない教育システム、根深い気候変動問題、各地で起こる暴力行為」によって「傷ついた世代」であると指摘。この世代は、世界金融危機、新型コロナウイルス感染症拡大という2度の世界的な危機により社会的、経済的な衝撃にさらされ、「21世紀のダブルロストジェネレー
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