創業305年になる京都の老舗和菓子屋「笹屋伊織」。おもてなしの心を大切した顧客対応や、コロナ禍のピンチをチャンスに変えた取り組みとは?
創業305年になる京都の老舗和菓子屋「笹屋伊織」。新型コロナの影響による百貨店や実店舗の休業といったピンチをチャンスとして捉え、日持ちしない和菓子のネット通販、Instagramを活用したキャンペーンを実施して苦難を乗り越えてきました。
老舗として大切にしている“おもてなしの心”あふれる顧客対応、ECサイトの役割を確立したコロナ禍の取り組みなどについて話を聞きました。
新しいことにチャレンジし続ける老舗和菓子屋「笹屋伊織」
――「笹屋伊織」について教えて下さい。
広報宣伝部 広報・Web担当 片山祐美氏(以下、片山氏):創業は1716年、京都でのれんを掲げて2021年で305年になる老舗和菓子屋で、現在の当主は10代目です。
現在は全国の百貨店への出店、店頭でのお菓子販売がメインですが、昭和初期くらいまでは店頭にお菓子を並べておらず、お客さまの御用を聞いてから製造・販売するという和菓子屋でした。
「笹屋伊織」の歴史について(画像は「笹屋伊織」サイトからキャプチャ)
――ECサイトを開設した時期はいつ頃ですか。
片山氏:今の形態になったのは2018年3月です。その前からECサイトはあったのですが、運営は外部に委託しており、ほ
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