ブルシット・ジョブ #2
K ここまでが、パッとテキストを読んでなるほどと思った概況で、ここからが<Note>として感想なのですが、このあたりの主観的に「無意味な」仕事の増加は、日本だと90年代で、国際的には70年代以降からですが、脱製造業化した産業が広がるという変化と同期していると語られていたのが興味深かったです。私も一応社会学で修士をとったのでこうした分野は読んできたのですが、70年代のポスト工業化(D. Bell)と呼ばれている変化があって、それは古典的な認識ですが、第二次産業が数を減らして、第三次産業が大きくなっていくし、第二次産業もサービス業化する。ではそのサービス業とは何かというとこのダニエル・ベルが言うには、情報や知識を利益の根源にしているということです。ただ実態を見てみるとそういう高級なサービス業と、例えばコンビニの店員みたいな、まあ今のコンビニの店員は大変だと思いますが、それほどスキルが必要なかったり、給料はそれほど良くなかったりという形のサービス業も広がってきて、二極化している。こうしたことが昔から言われている。ただ、所得や学歴といった側面に注目するのは、私が取り扱っていた社会学では研究対象としていましたが、こういう主観的な側面、この仕事は「無意味だと思う」とか「無意味だと思われている」という観点から考察されているのはあまり見たことがないです。もう一つ、ブルシット・ジョブはそもそも雇われ
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