コロナ禍で米国の医療制度が抱える問題点が浮き彫りになった。新型コロナウイルス感染症患者の急増で病床不足が生じただけでなく、情報や連携の不足から仮設病院への患者移送が機能しなかったり、満床にもかかわらず大幅な減収に見舞われたりした。背後にあるのは、高額サービスに偏重する病院と医療保険会社の収益モデル、そしてセクターとしてのセーフティメカニズムの欠如だ。本稿では、それらを踏まえ、危機下における医療需要の急増に対応できる病院システムの構築について論じ、政策がそれをどう後押しできるか、いくつかの提言を行う。
Source: ハーバード
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