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「しない経営」「データ経営」で4000億円の空白市場を切り開いたワークマンのマーケティング手法

4000億円の空白市場と言われる「普及価格×機能性」のアウトドア・スポーツウエア市場を切り開いているワークマン。作業服ナンバーワンの企業が「客層拡大」をめざした理由や、一般客を取り込むために講じた改革とマーケティング手法について、専務取締役の土屋哲雄氏が解説

「普及価格×機能性」のアウトドア・スポーツウェア市場は4000億円の空白市場と言われている。その市場を切り開き、躍進を遂げているのがワークマンだ。市場創造による「客層拡大」を目標に掲げ、達成に向けてデータ経営とワークマン式“しない経営”を推し進めている。
作業服では国内ナンバーワンでありながら新たな市場に進出した理由、作業服を求めるプロ客を維持しながらも一般客を取り込むために講じた改革とマーケティング手法を、『ワークマン式「しない経営」――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密』(ダイヤモンド社)の著者で専務取締役の土屋哲雄氏が、経営側として重視すべきポイントを交えて解説する。

「中期業態変革ビジョン」を打ち出し、作業服から新業態へ
ワークマンは2014年、「客層拡大」で新業態へ向かい、「データ経営」で新業態を運営するという「中期業態変革ビジョン」を打ち出した。

ワークマンが2014年に打ち出した中期業態変革ビジョン

国内における作業服市場はまさにブルーオーシャン状態で、ワークマンは長年にわたりナンバーワン

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