会社についてvo.3
株式会社とは、株式を発行することによって事業資金を集め、それを元手に活動して利益をあげることを目的とした会社のことである。株式会社に資金を提供する出資者は株主と呼ばれ、言い換えれば、株式会社とは株主で構成された会社ということができる。世界最初の株式会社は、1602年に設立された、オランダの東インド会社と言われている。当時、香辛料や、ガラス細工、絹織物といったアジアの品物や製品がヨーロッパでは非常に人気があり、アジアから仕入れることが出来れば、大もうけすることが出来た。そのため多くの人がアジアを目指すようになった。しかしアジアまでの航海には往復で2年以上もかかった上に、大きな船やたくさんの船乗りを雇わないといけなかったために、大量の資金が必要となった。その上、航海術も発達していなかったために、嵐に遭うと沈没したり、海賊に襲われるなど多くのリスクも背負っていた。そこで、一人で大金を出し航海を行うのではなく、「みんなで少しずつお金を出し合い航海する」ことにし、儲けたお金を全員に分配することにした。これが株式会社の由来である。「みんなで少しずつお金を出し合う」ことは、つまり、「全員で少しずつリスクを分散する」ということである。この仕組みが発達したおかげで、多くの人が『航海ビジネス』に参加することが出来るようになった。※東インド会社は最盛期の1669年には、戦艦40隻、商船150隻、兵士1万
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