新技術の構築が難しい分野の中でも、消防は特に困難なものの1つだ。煙と熱はすぐに機器を損傷し、火災による障害はあらゆる種類の無線通信を妨害し、ソフトウェアを使用不可能にする。技術的観点からに見て、火災への対応方法を大きく変えたテクノロジーはほとんどない。
サンフランシスコ拠点のスタートアップQwake Technologies(クウェイク・テクノロジーズ)は、拡張現実(AR)ヘッドセットのC-THRUを使って消火活動をアップグレードしようとしている。消防士が着用するそのデバイスは、周囲をスキャンして得られた重要な環境データをクラウドにアップロードすることで、全消防隊員が現場の作業状況を共有できる。ゴールは、状況認識を改善して消防隊員の作業効率を高め、かつ負傷者や犠牲者を最小限にすることだ。
2015年に設立された同社は、今週約550万ドル(約6億円)の資金調達を終えたばかりだ。CEOのSam Cossman(サム・コスマン)氏は筆頭出資者の名前を明らかにせず、条件規定書の機密条項が理由だと述べた。同氏はその戦略的投資家が上場企業であり、Qwakeが初めての投資先であると説明した。
(通常私はこの種の詳細情報が不明な資金調達案件は無視するのだが、最近DisasterTech(ディザスターテック / 災害テクノロジー)で頭がいっぱいの私としては書かないわけにいかない)
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消防隊がARヘッドセットで火災現場の作業状況を共有するQwake Technologiesのシステム
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