長年の間、任天堂を見てきた人であれば、この企業が自社のIP(知的財産)を非常に大切にする傾向があることを知っている。結局のところ、市場にやたらと安価なマリオグッズが氾濫することがなかったのは、幸いだったと言えるだろう。
しかし、この数年の間に、任天堂はそんな方針をわずかに緩め、これまで敬遠してきたブランドとのパートナーシップを積極的に取り入れるようになってきた。モバイルゲームやテーマパークなどが登場するようになったのはそのためだ。
そして欧州時間7月13日、最近の記憶の中でも最も驚くべきブランドパートナーシップの1つが発表された。その相手は、スイスの高級時計メーカーとして知られるタグ・ホイヤー(TAG Heuer)。両社の「長期的なコラボレーション」は、世界限定2000本のみが販売されるマリオのスマートウォッチで始まる。日本での価格は25万3000円(消費税込)となっている。
画像クレジット:TAG Heuer/Nintendo
ベースとなったスマートウォッチ「TAG Heuer Connected(タグ・ホイヤー コネクテッド)」の価格設定と、任天堂が提供する「Nintendo Switch」のような製品の手頃な価格との間には、明らかな断絶がある。実際、マリオ・バージョンのスマートウォッチ1本分、それはApple Watch Series 6(アップルウォッチ・シリーズ6)を5本
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