宇宙への打ち上げをサービスとして提供しているFireflyが11月に行う予定の軌道飛行では、米国インディアナ州にあるパーデュー大学のエンジニアが開発した実験的なペイロードを運ぶことになる。そのペイロードとは、ロケットがミッションを完遂して積荷を展開したあと、ロケットを地球に戻すために使う宇宙版シーアンカー(海錨)とも言えるものだ。使用済みの打ち上げ用ビークルを安全に軌道から外すことで、最近増加傾向にある軌道領域で地球を周回する巨大なガラクタを1つ減らせることになる。
ビークル(ペイロードを輸送するのに使用されるロケット)の多くは、最終的には自力で安全に軌道から外れる。しかし各段のロケットをすべてとなると、100年を要することもある。最近では衛星のような宇宙船でも、寿命が来たら自力で脱軌道するために推力系を備えているケースもあるが、宇宙で運用される航空機にはロケットという推進系もともとがあるのだから、推力系と推進系の両方を持てば打ち上げの費用も高騰する。そして、計器類やその他のミッションクリティカルなペイロードのための十分なスペースもなくなるだろう。
パーデュー大学のチームは「推進剤ベースの自律推進システムも、宇宙船が機能するためには稼働している必要がある。逆に、ドラグパラシュートは故障した宇宙船でも安全装置で軌道離脱できる受動的な手段だ」と指摘する。
ドラグセイルは、抗力を発生させ
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