【過去問シリーズ】メドピアとエムスリーの3月底値から分かること
当時はあまり考えなかったのだけど、この年になって思うこと。資産運用の現場には、なぜ過去問教材が少ないのだろう。その昔、勤めていた証券会社で社内募集があり、自己勘定の運用デスクで若手を雇っていることを上司が教えてくれました。お偉いさんのカバン持ちをしていた当時、僕は知識も経験もゼロだったのに、応募し、雇ってもらえることに。(当時の上司には感謝しかありません)あれからもうすぐ20年になりますが、今にして思うこと。実に様々な訓練を受けたのに、いわゆる「過去問」的なものに触れたのは、ロンドンで受けた初年度の若手研修一度キリだったように思います。その後いろんなチームに所属しましたが、舞台は常に実戦で。間違えたら本当に損失が出るような環境でしか投資のことを考える場はありませんでいた。過去問がなぜ用意されないか。その理由は恐らくこうでしょう。本当に役立つ過去問は、実際にPMだった人じゃないと作れない。ところがそういう人は忙しくて勉強材料を作る時間がありません。結果、新人をいきなり現場に放り込み、生き残るかどうかで判断するという手法しかなかったのでは。もちろん知識を身に着けるための研修はどの会社でもやるのですが、もっと現実に登場する機微に触れた過去問があったらどんなに役立つだろう。それが、30代も半ば、頭の中に10数年分の「過去問」が溜まった頃に感じたことでした。3月16日、結局あの日が底だった続
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