あなたがSequoia Capital(セコイアキャピタル)についてどう思っていようと、会社自身は過去の栄光にすがっているわけではない。途方もない金額を管理し、数十年にわたり世界のトップベンチャーファームの1つと目されてきたが、現状に適応しながら最も有望な創業者に最初に目をつけるため、常に新しい方法を探っている。
たとえば、セコイアはスカウトを採用した最初のファームだった。同社は最近、増え続ける競合他社を引き離すため、創業者向けのカリキュラムに細かく手を入れ始めた。同社が投資したプレシード、シードステージのスタートアップだけでなく、シリーズA、Bステージの創業者も対象だ。
2017年以来ファームの米国ヘッドを務めるRoelof Botha(ロエロフ・ボサ)氏と約4年間セコイアのパートナーであるJess Lee(ジェス・リー)氏によると、その構想はセコイアがもつ膨大な「部族の知識」(内部に蓄積したノウハウ)で創業者を武装し、彼らにライバルと戦う力を与え、あわよくばライバルを凌駕してもらうことだという。「我々はこれまで求められれば提供することにしていた」とボサ氏は言う。「『では制度化してはどうか』と考えた」という。
カリキュラムはどんな感じで進むのか。おおむねご想像のとおりだ。プレシードとシードステージ向けのプログラムは、レーターステージのプログラムよりも短いが、より集中的だ。1日3〜
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