SpaceX(スペースエックス)は、テキサス州ボカチカの同社打ち上げサイトで、次世代宇宙船Starship(スターシップ)を開発している。今日まで、同社はいくつものStarshipのプロトタイプを建造してきたが、Starhopper(スターホッパー)と呼ばれる1つ前のバージョンは、基本的にロケットの下の部分だけだった。米国時間8月4日、SpaceXは実物大のプロトタイプ(ただし最終バージョンに取り付けられる予定の先端のドームと下部の操縦翼面を除く)の初飛行を行い、同機はおよそ150メートルの高度に達した。
これは、この試験段階で建造されたプロタイプの中で、最も高く飛行したものとなった。Starship SN5と呼ばれるこの機体は、このシリーズでは5番目のプロトタイプとなる。しかしSpaceXは、現在の命名法則に切り替える前にStarship Mk1(マークワン)という名の実物大プロトタイプを建造しているので、今回のものが実際には6番目だ。これまでのバージョンは、タンクの加圧テストやエンジンの地上燃焼試験など、準備段階のさまざまな時点で失敗に見舞われている。
SN5は、実物大の機体として実際に飛行した初めてのものとなった。今週初めにエンジンの地上燃焼試験をパスしたことで、今回の短距離飛行試験への道が開かれた。このプロトタイプにはRaptor(ラプター)エンジンが1基だけ搭載されている
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