大戦末期、海軍の軍医でありながら、自ら進んで「人間魚雷」と呼ばれる特攻兵器「回天」の操縦訓練を受けた人がいた。かつて慶大ボート部で主将を務め、「早慶レガッタ」でも勇名を馳せた梶原貞信さんである。
「回天の搭乗員が病気になったら、代わりに俺が出る」――東京大空襲で家族を失い、回天作戦の潜水艦に乗組んで出撃した梶原さんは、若者に「死」を命じる極度の重圧から惑乱した潜水艦の艦長に代わって操艦を指揮、無事に内地に帰投させた。異色の「熱血軍医」が特攻作戦を通じて見たものとは?
Source: 現代ビジネス
コメント