プログラムされた日本橋
20年後の都市、生活、モビリティー…。描いた未来をカタチにするにはどうしたらよいのか?今回は、そのヒントになるお話です。
とある博物館による、前代未聞の記者会見がはじまった。学芸員から発せられた言葉に一同が驚く。
「日本橋という街はすべてプログラムされていた」のだという。
実は江戸時代後期、すでに幕府にはおかかえのシステムエンジニアがおり、日本橋という街をプログラムしていたという文献が最近発見されたのだ。
プログラムにより、幕府は後世までに残したいと思った店を、現世でも老舗として営業できるようにしたり、日本橋の街を日本の中心地として、永遠に栄えるようにしたりしていたという。
最後に記者から質問が飛んだ。
「日本橋の上を通る首都高。あの景観もプログラムされていたというんですか?」
すると学芸員はさらっと答えた。
「あれは単なるバグです」
2040年の未来~「プログラム」としての「コンセプト」
さて、前回に引き続き「VISION DESIGN」をテーマに、ショートショートを一編お届けしました。
この物語はあくまでフィクションですが、今後は本当にプログラムされた街というものが生み出されるかもしれません。人の行動をある程度読める(未来予測できる)ようになると、街全体がどのようになるのかをシミ
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