Matt Saincome(マット・サンカム)氏は、我々がTechCrunchによく書いているスタートアップの買収案件と比べて、ウェブサイトを100万ドル強で売った(大部分を現金で、株式はわずか)話などたいしたことではないと知っている。
「でも、パンク風刺メディアとしてはどうだろう? 」と彼は言う。同氏は自虐的な物言いが好きだが(そもそも彼はパンクロック風刺ニュースサイトの共同創業者兼CEOである)、自身がThe Hard Times作り上げたものを真の誇りだと思っているようにも見受けられる。外部の資金を調達したことはなく、過去にも買収提案はあったが、同氏は常に、そのことでサイトの意見が影響を受けることを恐れていた。
「これまではいつも自分が財政面の後ろ盾になっていた」とサンカム氏は言う。しかし、ある時からそれを「無責任だと感じ始めた」そうだ。そこで同氏は、彼自身と共同創業者で編集長のBill Conway(ビル・コンウェイ)氏をはじめとする編集スタッフがちょっとした安定収入(および医療保険と福祉も)を、受取りフリーランサーたちへの支払いも増額できるようになったことを喜んでいる。さらに同氏は「The Hard Timesは、この買収によってポッドキャストネットワークの構築など編集方針戦略に本格的な投資ができるようになるだろう」と説明する。
「The Hard Timesが好きな人に
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