若者にとって大事なものとは?「しなやかな集団主義」と消費意識
未来予測支援ラボの「令和 若者が望む未来調査2019」から、若者の思いを明らかにすることで、未来へのヒントを探る本連載。第1回は「社会の期待と若者の思いのすれ違い」について解説し、第2回では、確固たる自分を持ちながら周囲との協調を大切にする「しなやかな集団主義」ともいうべき、若者の社会意識を紹介いたしました。
最終回となる今回は、対人交流、消費に関する意識を通じて「しなやかな集団主義」的特徴を持つ若者たちのインサイトを深耕し、企業が若者にアプローチするヒントについて考察します。
SNSは“友人”を増やすのか?
「しなやかな集団主義」的な特徴を持つ若者たち。彼らが日常的に使っているSNSは、周囲との交流にどのように利用さているのでしょうか。図表1は、若者の友人の数についての質問結果をまとめたものです。
【図表1】
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査
友人の数は1~10人が41.5%でボリュームゾーンです。0人も含めると友人の数が、10人以内が約5割。また、ネット・SNSで知り合った友人の数を併せて質問したところ0人と答えた人が約半数を占めました。若者にとって、友人関係は、ネットではなく対面可能な周囲の人間関係が起点のようです。
リアルの人間関係は若者に行動を促す
では、彼らはリア
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