深層学習を利用して生成されたフェイク動画であるディープフェイクはますます勢いを増しており、巨大プラットフォームをもつサービスは、ディープフェイクをいち早く見抜く必要に迫られている。
これがFacebookがディープフェイクを見抜くコンテスト、Deepfake Detection Challengeを昨年スタートさせた理由だ。数カ月のコンペを経て優勝者が決定された。その結果はといえば、完全というには遠い。しかし当てずっぽうよりはましだ。ともかく我々はどこからか始めねばならない。
登場したのはここ1、2年だが、ディープフェイクはAIカンファレンスのデモ用のニッチなおもちゃから、政治家やセレブのフェイクビデオを誰でも作れるソフトに進化した。そうしたフェイクビデオは本物と見分けがつけにくく、制作するソフトは誰でもイ簡単にダウンロードできる。
FacebookのCTO(最高技術責任者)であるMike Schroepfer(マイク・シュロープファー)氏はこのコンペについての電話記者会見でこう述べた。「クリックするだけでダウンロードでき、Windowsマシンで動くディープフェイク生成ソフトを私は手に入れている。本物と判別する方法はない」。
今年は米国大統領選挙がある。悪事を企む連中がディープフェイクを使って候補者に言ってもいなないことをしゃべらせ、有権者を誤った方向に誘導しようとする最初の大統領
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