編集部注:本稿はMario Gabriele(マリオ・ガブリエル)氏による寄稿記事だ。同氏はCharge所属の投資家であり、The Generalistの編集者でもある人物。
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1970年代半ば、Fereidoun M. Esfandiary(フェレイドゥン・M・エスファンディアリ)博士は自分の名前を変える決断をした。そのときから彼は、法律上も正式に「FM-2030」と呼ばれるようになった。
「現在の慣習に従った名前は、祖先、民族性、国籍、宗教など、その人の過去を表すものだ。今の私と10年前の私は違う。「2030」という名前は、2030年前後が魔法の年代になるという私の確信を反映したものだ。2030年には、人間は不老になり、すべての人に永遠に生きる十分な機会が与えられるだろう。2030年は夢でありゴールである」とエスファンディアリ博士は説明した。
2030年というと100歳になるが、彼はそんなことは気にしなかった。100歳まで生きる確信があったからだ。
改名した当時、すでに40歳を過ぎていたFM(Future Manの略ではないかと推測する人もいる)は、既存の枠には収まらないタイプの人間だった。イラン人外交官の息子だったFMは、11歳までに17か国を転々とした。1948年のオリンピックで母国のバスケットボールチームの代表選手になった後は、学問の道へと進み
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