常套句ではあるが、データはデジタル経済の新たな石油だ。しかし、Truth{set}(トゥルースセット)の共同創業者兼CEOであるScott McKinley(スコット・マッキンリー)氏はこう問う。「なぜ誰も石油の質は気にしないのか」。
これはマッキンリー氏がNielsen(ニールセン)の経営幹部として7年間感じていた問題であり、マーケティングデータを扱うプロダクトは「すべて大量のエラーに基づいて構築されている」ことに気付いた。その証拠として、同氏は最近の調査を引き合いに、質の悪いデータはマーケティング担当者に1ドルあたり21セントを浪費させ、消費者データは多くの場合「ターゲットリストからランダムに抽出した場合のデータと同じか、それより悪い」と指摘した。
マッキンリー氏は「オクタン価の表示がないガソリンスタンドでわざわざガソリンを入れるだろうか」と主張した。同氏が創業したTruth{set}はオクタン価をマーケティング担当者に提示し「エコシステム全体に光をあてる」。
具体的には、同社はマーケティング担当者が購入する消費者データの正確性を0.00から1.00までのスコアに点数化する。Truth{set}はスコアをはじくために、独立したデータソースや自社内のデータに照らしてデータをチェックする。
「当社がこれを行うにあたり、何が真実で何がそうでないか、判断基準を確立させる必要があった」と
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