カオスエンジニアリングとは、システムのワーストケースのシナリオを作ってテストし、オペレーティングシステムが落ちる原因を事前に調べる作業だ。従来は、もっぱらLinuxのサーバーが対象だった。カオスエンジニアリングをSaaSとして提供しているGremlin(グレムリン)はWindowsのシステムで仕事をしているエンジニアが同様の実験ができる新たなツールをリリースした。
Gremlinの共同創業者でCEOのKolton Andrus(コルトン・アンドラス)氏によると「今年で創業4年目になる同社は、Linuxのサポートでスタートし、その後DockerのコンテナとKubernetesへ移行した。しかし、当時からWindowsのサポートを求める声が多かった。そこで同社は、Windowsのサポートも加えるべきと決断した」とのこと。
アンドラス氏は「『実は同じタイプのエラーであっても、オペレーティングシステムによって違う現象のように見える。違う対応をしなければならないのではないか』と思う。そして、それが盲点になる。そこでGremlinは、いろんな実験の1つひとつにプライオリティを付け、Windowsを使っている人たちが最も必要とするタイプの実験を上位に置く」と説明する。
「Windowsの場合上位に置くのは、顧客がコンピューターの前に座ったらすぐに使えることを期待する、一連の重要な能力だ」とのこと
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