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00102_4_企業法務ケーススタディ(No.0056):ウマいMBO話に惑わされるな!

(承前)モデル助言: 「いったん、株式公開して一般大衆からカネを集めておきながら、株主総会とかが面倒だから非公開に戻って好き勝手やりたい」なんて虫のいい話。世の中それほど甘くありませんよ。MBOだなんだかんだ言ったところで、ファンドの力を借りる以上、大橋さんは相変わらず「雇われ経営者」にすぎず、奉仕するオーナーが「そこらへんのオトーサン、オカーサン株主」から「目つきの鋭いプロの金貸し」に変わるだけです。今までは、年に1回の株主総会で「経営のことをよく知らず、的外れのことしか言わない零細株主」の嫌みに耐えればよかったのが、「数字にうるさく、スキあらば株主権を行使してたちまち首をすげ替える、殺気だった投資家」が新オーナーになるわけですから、それこそ、「毎日が株主総会」というくらい緊張した経営を強いられますよ。気ままに経営したいなら、むしろ今のままのほうがかえって気楽なはずです。逆に、これを機に保有株を換金して、リタイアするというのであれば、「TOBの際にすべての保有株を売り払う」ことを絶対条件として、ファンドの話に乗っかればいいだけです。「リタイアしつつも、経営にやや未練がある」というのであれば、「雇われ社長」として相応の報酬とストックオプションをもらって経営を続けられてはいかがでしょうか。続きをみる
Source: Note 起業ニュース

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